ランダムカット
こんにちは
初ファセッター加工紹介です。
以前琥珀のカボションカットを枠合わせしたリングに、ローズクオーツのファセットカットを合わせます。
以前からずっとやりたかったんです、この加工。自分用に。
ランダムにファセットを付けるので、一面切って磨き、また一面切っては磨きと、非常に手間が掛かります。
通常のファセットカットは切る角度が決まっていて、全面切ったら磨きに移ります。
今回やるフリーカットは付ける面も角度も決まっていないので、その都度磨かないと同じ面に当てのが大変です。
先ほどから書いている[切る]とは、面を削る事です。
色々な石を合わせたいのですが、まずは身近に有るローズクオーツを加工します。
原石探し
透明度が高くて色も良い物を厳選。
加工に手間が掛かるので販売するなら高額になります。それに見あった質を選びます。
小割り
オーバル12x10㎜が取れるサイズにします。
クラックやインクルージョンを避けて、目安ラインを書き入れ切断。
荒削り
グラインダーでざっと形を決めます。
インクルージョン等を考慮しながら底面を決め、ガードルは連磨出来るように直角の面を作ります。長方形に荒磨してあるのはこの為です。詳しくは連貼りで説明します。
底面を平面皿で整えます。磨きはガードル研磨の後でするので、#500まで。
連削り
同じサイズの石を同時進行で沢山作る場合、連削りします。
板に貼って厚みを一気に削り高さを合わせます。
二枚有るのは二種類の厚みにする為です。
張り合わせる為に、それなりに広い平行面が必要になります。
複数個のガードルを一気に作る為に貼り合わせて棒状にします。張り合わせる面積が小さい物は一番端にします。
荒削りの時直角を作ったのは、この貼り合わせの作業をやり易くするためです。
棒状になった石のガードルを一気に削ります。慣れている職人さんはこの時点でガードルを枠に合わせて磨いてしまいます。
私はまだその粋に達していないので、大体合わせたら終了。
上の写真はまだまだ途中段階。
枠合わせ
石を剥がしドップに貼ります。
枠に合わせたら、爪の位置(ガードルと山の境)に切り込み目安のラインを書き入れます。(写真下)
カット
ファセットカット用のドップにはりかえます。
歪んだり、軸がぶれない様に金属製のしっかりとしたドップです。
ファセッターにセットしてカット開始。
頂点からだんだん裾に向かって、目印ラインまで適当にファセットカット。
赤矢印の先、金色の線が山つけ終了線。
ファセットカットの機材の粒度が細かいので、ざっと山の形に削ってからファセットカットします。
適当とはいえ、それなりにバランスは考えていますよwww
エッジに磨き粉が付着し取れない事が有るので、目立つ部分からカットを始めて、目に付きにくい部分で終了させます。
仕上がり
リングに乗せてみました。
いかがでしょうか?
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