オーバルカボション加工⓵
こんにちは。
またまた、気付いたら前回と間が開いていました。大急ぎで更新せねば!
という事で、本日はオーバルカボション加工①の回です。
加工業務の中で一番多いのがこの加工です。一番売れるんでしょうが何故でしょうね?
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カボションはR(カーブ)の取り方が色々です(形が色々)。Rの部分を肩と呼んでいまして、角に近いほど肩が張っていると呼んでいます。
ガードル形状や山の付け方で、肩が張った形とか、肩が張った山とか言います。
ガードルは、オーバルもペアシェイプも作り手の好みの形状が反映されやすいです。
山は作り手の好みと、石の性質で形が変わります。
枠ありきで石を探すなら、爪留め枠だと多少サイズが違っていても止められるのですが、覆輪枠だとジャストサイズでないと綺麗に見えません。
小さい場合は接着でなんとなくごまかす事も有りますが、肩のRが有っていないと入らない場合が有ります。
大きければもちろん入りません。
ネットでお買い物する場合は、サイズ表記だけで購入してしまうと枠に入らない、なんて事が起こりますね。
さて、ようやく加工です。
山梨と京都とか局所的かも知れませんが、透明感の有るインクルージョンやクラックが少ない石を紅水晶と言います。ハイグレードな石。
これに比べ、白濁し全面にインクルージョンやクラックが入っている石をローズクォーツと呼んでいます。
↓これは紅水晶の原石。
オーバルが取りやすい形状なので切断せずに削ります。
↓山側と底面側を決めグラインダーで大体の形にします。
↓底面を整えます。
今回は平で仕上げるので、平面皿で加工。#500。
↓#500終了。
メッシュが細かくなったので、上の写真より少し白っぽい感じが無くなりました。
ガードルを加工する時にエッジが欠けるので磨きはガードル整形後にします。
艶が有る方がカケが大きくなりやすいです。凹凸が無くなる分ペリッと大きく持ってかれやすいのかな。
↓ガードルを整えるのでドップに貼ります。
まずラック板で加熱。
↓石を温めつつ、ラックを溶かす。
↓ドップ貼りと位置決め。
重要な場所決め。底面に垂直平行、中心合わせ。
ラックが固まる前に位置を決めます。
温め過ぎるとなかなかラックが固まらず、ドップを持ち上げた時に石が落ちたり、冷却中にズレたりしてしまいます。
ライブ中も熱くて何回か落としていますww
↓冷却中
急冷や熱いままだと石にクラックが入ったり、ドップが剥がれるので常温で冷めるのを待ちます。
沢山加工する時は、初めにドップに貼った石が終わりころに冷めるので、冷めた物から加工します。
今回は1個だけなので冷めるのを待つために、ここで一旦終了です。
次は②ガードル加工と底面の磨きです。
オーバルカボションは全5回。③~⑤で山付けですね。
それでは次回も宜しくお願い致します。
お付き合い有難うございました。
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